無職系ライターのリアルな日々~日和見きなこ~

組織に属すということにどうにも耐えられなかった私は無職になり、フリーライターになりました。そんなダメな私の毎日の記録

将棋のアプリ使用で不正疑惑ってなんのこっちゃい? という人へ

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最近将棋界隈を賑わしているニュースがあります。

それは、ある棋士が対局中に席を立ち、スマホの将棋アプリでカンニングしていたのではないかという疑惑。

 

そしてこの疑惑を持たれた三浦九段は竜王戦というとっても大事な対局に出ないことになりました。というものです。

 

私は別に将棋にとっても詳しいわけじゃないし、そんなにわかるわけでもありません。ただ、この将棋の不正問題には色々と思うところがあるのです。

 

そもそもプロの将棋指しってどんな人たち?

そもそもプロの将棋指しってどんな人なんでしょうか。なんとなーく、このくらいすごいんだよというのを説明してみたいと思います。

プロの将棋指し、棋士というのは、要するに世界で一番将棋が強い人たちの集まりです。とりあえず強ければ何でもよくて、本当に強い人は中学生でプロになったりもします。

 

じゃあどうやってプロになるの? というと、奨励会という、とっても強い子供たちが集められる団体に入るんです。

そこでとにかく勝ちまくる。奨励会の一番下は六級。ただし、これはアマチュアで言うと四段とかに相当するらしい。

四段って言われてもよくわからないけれど、とにかくそんじょそこらのおっちゃんなんて全く相手にならないレベル。

普通の世なら天才だ~神童だ~ともてはやされるような子たちが一番下っぱとして入ってくるわけです。

 

そんで、その神童たちの中でとにかく勝ちまくる。そして決められた年齢までに三段まで上り詰めて、そこでも勝ちまくると四段。晴れてプロ棋士になれる。

 

100人の神童が奨励会に入る試験を受けて、その後プロになれるのは1人とか2人くらいらしい。それでも今度はプロの中でも一番下っ端からスタートになります。

 

だから将棋のプロってすごいってレベルじゃない。

将棋で有名な言葉に

「兄達は頭が悪いから東大へ行った。自分は頭が良いから将棋指しになった」

というものがあるくらい。

 

人間vsコンピュータの将棋

さて、そんなすごい人たちですが、今回アプリでカンニングしたということは、彼らよりもアプリのほうが強いということなのでしょうか?

実はこれ、微妙な問題なんです。

ハチワンダイバーという漫画がありました。この作中では「コンピューターがプロに敵うわけないだろ」みたいなことを言っていた(と思う)のですが、2016年現在力関係は正直、完全に逆転していると思われます。

 

ニコニコ動画というのを見ている方は聞いたことがあるかもしれませんが、2012年に電王戦というものがありました。

これは人間vsコンピュータの将棋対決で、ニコ生というものでライブ配信されていました。

このとき戦ったのは将棋連盟の会長だった米長さんという方です。ちなみにこの人が、先ほどの「兄達は馬鹿だから云々」と言ったとされている人です。(本当は違うらしいけど別に否定する気もないからほっといたらしい)

 

私もこれ、実はなんとなーく観ていたんです。当然人間側が勝つだろうとみんなが思っていた。しかし、結果は米長さんの負け。

これが歴史の転換点みたいな感じでした。

このとき、米長さんはプロではありません。引退した棋士です。ですから、プロが負けたわけではないにしろ、当然、プロに近いかそれと同等の実力の人が負けたのだから、もしかしてプロよりコンピュータのほうが強いのでは? という疑問が生まれました。

 

それを受けて、今度は2014年現役プロ五人vs将棋ソフト五本との対決が行われました。

そして、その人間側最後の砦として戦ったのがプロの中でも最上位のA級棋士、今回の疑惑をかけられている張本人の三浦弘行さんだったのです。

 

ちなみに、私もこの対局、ニコ生で観ていました。

結果は団体戦でも、三浦さんの個人戦でも人間側の負け。私はそんなに将棋に詳しい人間ではないので内容がどうとかはわかりませんが、ぶっちゃけこの三浦さんの試合は、コンピュータに対して手も足も出なかったという感じだったそうです。

 

ソフトと戦った人がソフトでカンニング?

つまり、今回の将棋界を揺るがすカンニング事件はこういうことです。人類代表、そしてそのエースとして、コンピュータソフトと戦った過去を持つ人が、あろうことか将棋ソフトでカンニングをしていたのではないかという疑惑をかけられている。

しかも、竜王戦という将棋のタイトルの中でも特に注目度の高いものに出場するようなすごい人がです。

実際にカンニングをしてたのか、してないのかはわかりません。ただ、自分でも知っているような将棋指しの方に、このような疑惑がかかること自体が残念だなあと思います。

 

特に将棋に関しては、それを取り扱う漫画なんかでも、自分の力を信じて徹底的に勝ちにこだわる姿勢なんかがよく描写されています。

私のように別段将棋に詳しくない人間でも、そういう人間臭い面から興味を持った人も多いでしょう。

そういったある種の孤高の天才のように思われていた人たちが、ソフトでカンニング疑惑という悪い意味での人間性を垣間見せたことに、失望感を持たずにはいられません。

 

潔白が証明されるといいなとは思いますが、仮にそうなったとしても、プロ棋士であっても、条件さえ整えばカンニングの可能性はあるんだ、という印象はきっと多くの方の中に残ると思います。

実際の真相は未だ不明瞭なところが多く、きっと色々な調査がなされているところだとは思いますが、ぜひとも早めの説明と、真実の公表をしてもらいたいものですね。